敬天愛人の教え
「敬天愛人」とは、天を敬い、人を愛すること。西郷隆盛が生涯を貫いた教えです。
道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天を敬い人を愛し、天を知り、己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。
即ち天とは宇宙を含め、天地自然の道であり、人の道でもある。故に天地自然を敬うは天意である。
天は人も我も、同一に愛し給うゆえ
我を愛する心を以って、人を愛するなり。
この道は総てに通じ、幾多の辛酸を歴て、近代日本の礎に身を挺した、西郷隆盛の教えである。
敬・・・うやまう つつしむ いましむ
敬天・・天を敬う
敬神・・神を敬う
「易経に敬以って内を直する」「義以って外を方にす」とあり。
敬愛・・敬い、いつくしむ心
敬虔・・慎む事
茶道の方では「和敬清寂」
敬慎・・天の怒りを慎み敢えて戯豫せず 戯豫は遊び戯れる事
天(神、見えざる偉大な存在)と仏(親や先祖)と人(先輩、後輩、妻、子供)を心から深く敬う事。それは、人の持つ魂を深く敬することである。敬を深めることにより人格が深まる。
敬天・・大いなるものを敬う事である。本来は儒教の言葉である。
天とは・宇宙であり神であり仏でありサムシンググレイトである。大いなるものの前では人間は謙虚でなければならない。
天・・あめ そら 造化の神 天神 上帝
天命・めぐり合わせ 運命
天帝・天の主宰 万物造化の神
天恩・天使のご恩
天倫・自然の常 人倫
天佑・天の助け
天理・天地の万物に通づる道
天誅・天の下す罰
日本人は天をあめといった。宇宙を表現するためにあめつち(天地)と言う。
日本人の深層意識の中にも当然、神聖にして大いなる存在であるという観念があって、古代中国の祭天の祭儀に通じる祭祀があるという。
天命は民意を媒介して表現され、敬天とは民を敬うことを強く意識したものである。
愛・・いつくしむ したしむ めぐむ 憐れむ
博愛・広く平等に愛すること 「博愛これを仁と言う」
公愛・公衆を愛すること。
愛人・公愛である。
他者を愛することは、普遍の愛を実践することである。
人・・天地の性最も貴きものなり。
人格・人柄 人の品格
人望・信頼できる人物として、人々から慕われ仰がれること。
人情・人の思い。
天が与えてくれた人としての命は尊く、生かさなければ天意に背くことなり。